6月下旬頃のこと。
標津サーモン科学館の「大池」にいつものように餌をやりに行くと、
普段は人の気配を察して寄ってくる、
コイたちの姿が少ない・・・。
よく見ると、池の奥の方に倒れこんでいるヤナギの辺りにバシャバシャとざわめきが起こっています。
いわゆる「乗っ込み」
コイたちの産卵です。
学芸員曰く「例年より遅いな~。いつも連休明け頃なのに・・・」
話はここから始まります・・・。
以下、毎度の長文にお付き合い下さい。
↓↓↓
で、この卵を採取し、コイを卵から育ててみようという、今回の試み。
数日後、バシャバシャが収まったところで、件のヤナギの所へ行ってみると、
卵、はっけーん!!
直径1mmほど、水面に垂れ込んでいる枝などに、
小さな卵がたくさん付着していましたw
手ごろな数を、枝ごと採取♪
よく見ると、小さな卵の中に小さな小さな稚魚の姿が確認できます。
館内、バックヤードの空き水槽に収容し、
翌日には、
小さな仔魚が誕生し始めましたw
サイズは数mmほど。
半透明で、小さな消しゴムのカスのような稚魚たち。
シロザケと違い、お腹に栄養の袋を抱えているわけではないので、
その翌日から、エサを与え始めました。
手持ちの一番小さな粒のサイズの小さな餌を、指ですりつぶして投入。
思いの外、死んでしまう仔魚の数は少なく、
少しづつ成長し、
7月下旬より、受付カウンターで展示し始めましたw
画像赤丸部分にコイの稚魚w
小さいけど、見えるかな~
現在1cmほどになり、
「よく見れば、見える」ようになりましたw
コイの稚魚(約1cm)
行く行くは、それなりのサイズに育て上げ、大池にデビューしてもらうつもりです。
が、今のこの小さな稚魚たちを見ていると、それはいつのことになるのやら・・・。
小さなサイズの内に捕食されてしまうのでしょう、
これまで小さいサイズのコイたちを目にすることはありませんでした。
気の長い話になりそうですが、
卵から育て上げたコイたちを大池に放す日まで、
大事に育てていきたいと思います。
あの大きなコイたちにも、こんな小さな時代があることは、
皆さん新鮮な驚きがあるようで、多くの方が覗き込んでいます♪
多くの方が、「この水槽何かいるの~? 空じゃないの~?」
と言って覗かれますが、
小さな稚魚を見つけると、「え~、これがあの大きなコイになるの~!?」
と驚かれていますよw
是非お見逃しなく♪
その他、進行中のミクロプロジェクト♪
その1
その2
その3
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